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中国ECイベント:ダブルイレブン 2015年と2016年の簡易比較

2016/11/28

カテゴリー越境EC最新情報

 

中国で当初は独身者の日として始まった休日が、現在では“ダブル11”と呼ばれる中国eコマース市場の最大のショッピングデーとなっている。

“ダブル11”とは11月11日のことで、ここ数年は中国のnetizen(インターネット市民)にとって重要な日であり、中国のインターネット市場における大きなイベントとなっている。

 

 

2009年に中国のeコマース企業であるアリババグループがオンラインショッピングの閑散期である11月のこの日を店舗の売り上げ促進の日として利用し始め、以来、売上高が毎年増加し続けている。

この日に向けて有名な小売業者を含む各社が大規模なディスカウントやクーポンの発行を行ったりオンライン市場での大規模なプロモーションを始めたり、店舗側だけでなく配送業者もこの時期に数千人を超える人員の雇用を行うほどだ。

 

 

 

BBCによると、米国におけるサイバーマンデーと2013年度時点でのシングルデーを比較したところサイバーマンデーは約17億USドルの売り上げでシングルデーは約58億USドル近くの売上だった。

 

注:サイバーマンデーとは、アメリカで感謝祭(11月の第4木曜日)の次の月曜日のことで、この日はオンラインショップ等におけるホリデーシーズンのセール開始日として考えられているため各社が大々的なキャンペーンを実施し売り上げが急増する日のこと。

 

2015年度、中国最大のECモールTmallではダブル11のセール開始約1分12秒で1億5700万USドル、約12分半後には15億7000万USドルの売上を突破し、その74%以上がモバイルからの購入となっている。

そして最終的な売上高は約143億USドルとなり、同年のブラックフライデーと感謝祭の売上高を上回った。

 

 

 

アナリストの予測では2016年度の売上高は200億ドルを超えるとされており、eコマース市場において中国だけでなく世界的な売上を記録する日でもあるのだ。

 

 

 

 

今年のダブルイレブンでは、当日の真夜中のセール開始から7分もたたないうちに約14.7億USドルの商品を売り上げた。

アリババによると、3年前はこの売上値に達するまでに6時間かかったが今年はその半分の時間で昨年の売上高合計を上回ったとのこと。

 

トップセラーは、アップル社、ナイキ、ニューバランス、アディダス、Uggなどの海外ブランドに占められており、中国ブランドは携帯電話や家電製品を中心として扱う数社のみだったという。

 

結果的に今年度(2016年度)の売り上げは、177.3億USドルを記録した。