マレーシアのeコマース市場の現状と今後
2016/11/09
カテゴリー越境EC最新情報
現在マレーシアのeコマースビジネスは既存業者のオンラインストア参入や新規業者のエントリーで常に混雑している状況で、これはスマートフォンの普及とモバイルインターネットの増加に伴いeコマースを使用するモバイルユーザー数が急速に増加していることに起因している。
スマートフォンとインターネットユーザーの普及率、オムニチャネル、そしてモバイルアプリなどを元にeコマースを推進する要因を分析したところ、
1) スマートフォンの普及率が著しく向上していること、
2) インターネットを使用するユーザーと使用するための環境のベースがあり、かつそれらが向上していること、
3) オムニチャネルの存在があること、
4)中流階級層の増加
などが挙げられた。(2016年Statista調べ)
2014年度時点のマレーシアにおけるモバイル普及率は148.8%(総務省調べ)で、今後のインターネットアクセスの改善及びモバイルの更なる普及とセキュリティの強化がeコマースを飛躍的に成長させる前兆・要因になるといわれている。
モバイルショッピングの調査によると、アジアにおけるモバイルショッピングの成長率においてマレーシアは3位で全体の20%以上を占めており、その市場規模は2010年から2014年にかけての複合年間成長率で31%の増加だったが、2018年までに同様の成長率があり30億USドルの価値となると期待されている。
そのためマレーシアのeコマース発展の重要な要素は、eコマースビジネスの提供者と利用者の全てが日々進化する情報通信技術(ICT)に対応可能なサービスを安心快適に利用できること、だと言える。
現状のハイライトは、
- ユーザー毎の携帯電話の月額料金/ARPU(除く課金徴収代行)の平均は、現時点で63.96USドル
- 2016年度のeコマース市場の売上高は、89400万USドルに達する
- 収益として2021年に2585億USドルの市場規模の業績となること、
そして23.7%の年間成長率(2016年~2021年の年平均成長率)となることが期待されている - 市場最大のセグメントは、2016年度に38000万USドルの市場規模となる「エレクトロニクス&メディア」である
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