越境EC ー オーストラリアのECについて
2016/06/14
カテゴリー越境EC最新情報
ナショナルオーストラリア銀行(National Australia Bank)の発表によれば、2015年のオーストラリアのEC売り上げは約190億ドル(約2兆円)であった。世界最大のEC大国である中国の約75兆円と比較すると、決して大きな数字とは言えないが、人口が中国の約2%の2300万人程度に過ぎないという点を考慮すれば、十分注目に値する市場であると考えられる。
オーストラリアのインターネット普及率は高く、Google Consumer Barometerによれば、同国の2015年のインターネット普及率は88%であった。また、スマートフォンの普及率も高く、77%となっており、さらにスマートフォン、コンピュータ、タブレットの3種類のオンライ機器を利用している割合は34%にのぼる。こうしたインターネット普及率の高さがECの普及の要因となり、Ecommerce Foundationの調査によれば、オールとラリアの人口の66.5%がオンラインでの購入経験を持つ。
オーストラリアは、個人輸入の関税が輸入額1,000豪州ドル(約79,000円)までに対しては非課税となるため、越境EC利用の割合も比較的高く、Paypalの調査によれば、約60%が国内・越境の双方を利用している。
カテゴリー別では、家庭用品・電化製品が最も多く、21%を占め、続いて食料品・酒類が18.2%、映像・音楽媒体等が16.1%、ファッション関係が15.5%となっている。
オーストラリアで利用の多いECサイト(Alexa順位による)
1. ebay
米国発のインターネットオークションサイト。
米国と同様に商品が豊富で、価格が比較安いことから人気がある。
訪問者約8,100万(SimilarWeb.による2016年5月訪問者数より。モバイル端末によるアクセスは除く)
2. Gumtree
オーストラリアで2007年に開設された掲示板サイト。引っ越しをする人々と地域をつなぐコミュニティサイトとしてスタートしたが、現在は個人間の商品売買が中心となっている。
訪問者約4,280万(SimilarWeb.による2016年5月訪問者数より。モバイル端末によるアクセスは除く)
3. Amazon
Amazonの豪州サイトAmazon.com.auもあるが、書籍中心の取り扱いとなっているため、米国Amazon(Amazon.com)の利用が多数を占めている。
こちらはAmazon.com.au (https://www.amazon.com.au/)