越境EC ー 中国で注目されるEC広告とは?
2016/04/27
カテゴリー越境EC最新情報
中国では、様々なウェブサイトで表示される広告に興味を持たれてはいるものの、クリックされるか否かはサイトの種類によって違いを見せている。
メディア別関心度
iResearch Consulting Groupが2016年3月に発表した調査結果によれば、ECサイト内部に表示される広告に対し、調査対象者の80%が何らかの興味を持ち、約60%が実際にその広告をクリックしている。サーチエンジンとポータルサイトで表示される広告については、約70%が興味を持ち、約半数がクリックに至っている。しかし、ソーシャルメディアやブログ、マイクロブログ(Weiboなど)で表示される広告に対しては、6割程度にしか関心を持たれず、実際にクリックに至るのは4割程度にとどまっている。
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動画広告
Omnicom Media Groupが2016年1月に発表した調査によれば、中国の16歳から20歳までのインターネット利用者の大多数は動画広告を見ないと回答し、その内11.6%は「我慢できない」と嫌悪感を示しており、中国では、特にモバイル端末においては、動画広告は好まれていない傾向にあることが明らかになった。
ソーシャルメディア
ソーシャルメディア利用者にとっても広告はあまり好まれない傾向にある。Kantarが昨年12月に発表した調査によると、ソーシャルメディアで表示される広告を「好む」と回答したのは13%以下であったのに対し、24.2%が「うんざりしている」との回答し、42.1%は「関心がない」もしくは「無視する」と回答している。
クリックに至る理由
広告のクリックに至る要因は対象者の関心に左右される。主な理由は以下のとおりである。
- 紹介されている商品の機能に興味がある 36.5%
- キャッチコピーに惹かれる 34.0%
- 関連性(の高さ) 33.6%
- プロモーション情報が含まれる 32.5%
- ヴィジュアルや音響効果が素晴らしい 31.4%
- ホットな話題に関連している 25.1%
- 表示されたときに時間があった 25.1%
- インタラクションに興味 24.3%
- 慈善活動に関連 24.1%
- 魅力的なブランドや企業の広告 19.6%
(iResearch Consulting Group調査より)