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越境EC ー ベトナムのECの課題

2016/04/12

カテゴリー越境EC最新情報

  ベトナムのEC市場は東南アジアの中でも規模は小さいと言われているが、他アジア諸国と同様に成長を見せており、statistaによれば、EC利用者は2014年の27.5百万人から2020年には42.6百万人となり、ECによる売り上げは、2014年の1,390百万ドル(約1,495億円)から2020年には4,423百万ドル(約4,756億円)に達すると予想されている。

 

  ベトナムのECで最も購入されている商品カテゴリーは、電気製品とおもちゃが約6割を占めており、続いてアパレル製品、化粧品などが人気となっている。

 

  主なECサイトは、Rocket Internet社(本拠地ベルリン)が東南アジアで展開しているマーケットプレイス Lazada(http://www.lazada.vn/)がシェアトップで約36%を占め、次にベトナムのインターネット企業によって設立された Sendo(https://www.sendo.vn/)がシェア約14%、続いてLazada と同様にRocket 社が運営するファッションに特化した Zalora(http://www.zalora.vn/)となっている。

 

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Sendo(https://www.sendo.vn/

 

  Sendoが健闘を見せているものの、巨額の投資によって次々にベトナムECマーケットに参入してくる海外企業とベトナムが抱えるECの問題点に阻まれ、国内企業は苦戦を強いられているのが現状である。

 

  ベトナムECの問題点

1.決済方法

  VIETA (Vietnam E-commerce and Information Technology Agency)の調査によれば、ベトナムでのEC利用をためらう原因のひとつとしてクレジットカード所持率の低さが挙げられている。

 

  同調査によれば、決済の約64%が代金引換で行われ、続いて電子マネーでの決済が約37%、クレジットカード利用は7%程度にとどまっている。

 

2.品質問題

  上記調査によれば、EC利用の最大の障害として品質の問題が挙げられており、広告と実際に購入した商品に大きな差が発生していることに、利用者からの多くの不満が寄せられている。

 

3.配送

  配送環境十分整っていないことも、ECにおける大きな問題となっている。配送網の整備、配送方法(品質)、コストなど全ての面においてECとの連携を果たせるまでに十分整備されていない上、配送拠点の構築も不十分なため、商品の供給が追い付かず、欠品となることもしばしばあり、ECに対する不信感を招く要因となっている。

 

  このような多くの課題を抱えてはいるものの、VIETAの調査では、97%もの回答者がECをまた利用したいと答えており、スマートフォン普及によるインターネット利用者の増加に伴うベトナムECの今後の展開に国内外ともに大きな期待が寄せられている。