世界最大のeコマースチャンスを持つブラジル
2017/05/12
カテゴリー越境EC最新情報
1. 2016年のブラジルeコマース市場
2016年のブラジルの電子商取引市場は中南米最大のもので、2018年には270億USドルを超え39%の成長を見込んでいる。
2016年ブラジルeコマース市場に関する情報
- 傾向として、ブラジルのデジタルバイヤーの49%が越境購入をしている
- 買い物客の約20%がBoletoBancárioを支払いとして利用しているが、クレジットカードとデビットカードがeコマースの75%を占めている
- モバイル売上高は、2016年に110億USドルを超えると予測されていた
2. ラテンアメリカの市場
ブラジルは中南米最大の経済圏であり、世界で5番目に大きな面積と人口を抱える国。 そして全世界で4番目に大きなインターネット市場であり、総人口2億7,000万人のうち1億4000万人のインターネットユーザーを抱えている。 Euromonitor Internacionalによると、ブラジルは中南米のB2C電子商取引の約42%を占め、1億1100万人のFacebookユーザーがおり世界規模で3位にランクされている。
3. ブラジルのEコマース市場の成長
ブラジルの電子商取引市場は過去2〜3年の辛い経済状況だったにもかかわらずプラスの成長傾向を示し続けており、2016年には8%近くの成長を遂げ4800万人の電子商取引者が444億レアル(143億USドル)をWeb上で流通させた。
ブラジルは2017年にオンライン小売売上高が12%増加し、売上高で500億レアルに達し、ラテンアメリカおよび世界のオンライン小売業者にとって傑出した存在の1つとなっている。
4. 主な製品カテゴリー別売上高
ブラジルは2016年に1億600万件の電子商取引の実績があり、平均取引額は417レアル。取引件数の増加にも関わらず、ファッションとアクセサリーは5.6%のシェアを誇る第6位であった。 以下は売上高別の主な製品カテゴリーであり、家電は前年度と比較して0.2%の低下があったがまだ上位にランキングされている。
家電 | 23% |
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電話機器 / モバイル | 21% |
エレクトロニクス | 12.4% |
IT | 9.5% |
家と関連装飾品 | 7.7% |
5. デバイス
世界で5番目のスマートフォン市場としてMコマースがシェアを伸ばしているのは驚くべきことではなく、モバイルデバイスは電子商取引購入の約22%の割合で使用されており、そのシェアはわずか12%であった2015年と比較すると大幅に増加したことがわかる。 しかしデスクトップが主要なデバイスとして購入の78%以上で使用されている。 しかし急速なMコマースの成長は、モバイル機器がブラジルのビジネス戦略の重要な一部であることを示している。