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米国EC市場におけるアマゾンの止まらない成長の理由

2017/02/10

カテゴリー越境EC最新情報

 

440万人以上の消費者のオンライン注文電子メール分析を行っているSlice Intelligence社の新たな調査によると、アマゾンは2016年全米でのオンライン売上の43%を占めているだけでなく、2016年全米のオンライン売上成長率の半分以上を占めており、オンラインでのシェアを拡大し続けているという結果が発表された。

 

2016年度全米オンライン売上成長率

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黒:他業者
オレンジ:アマゾン

 

対象4000万件の商品を2日以内に無料で配送するサービスや映画やテレビの無料視聴が可能なプライムビデオなどの豊富なサービスを提供し、かつ年間99ドルで利用可能なプライム会員プログラムのおかげで、アメリカ国内でのアマゾンファンを着実に増やしている。2016年10月のCIRP社の発表では、9月30日の時点でアメリカのプライム会員数は6500万人。

 

アマゾンが所有するサイトで販売されたオンライン売上の比率

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黒:他業者
オレンジ:アマゾン

 

米商務省のインターネット小売業者の分析によると、全米オンライン売上にけるアマゾン経由の売上高の割合は2012年が25.4%、2015年は33.0%を占めた。 アマゾンはインターネットリテイラー社発行の「全米EC事業 トップ500社2016年版」で第1位にランクインしている。2016年12月に同社がアメリカ在住成人515名に対して行った調査によると、オンラインショッピングをする際、52.2%がアマゾンで最初に商品をチェックし、2番目にチェックするのがグーグルで38.8%という結果であった。

 

小売業界で40%以上の市場シェアを持つ企業はほとんど存在しない。総収益面で世界最大小売業者でもありアマゾンにとって強力な競争相手でもあるウォールマートストアですら、オンラインで購入しにくい車や燃料などの売り上げを除外したマーケットシェアは9%強。ちなみに同社は「全米EC事業 トップ500社2016年版」で第4位にランクインしている。

 

アメリカの小売市場におけるウォルマートのシェア
(車、燃料、レストランを除く)

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Slice Intelligence社の調査ではアマゾンは主に電化製品、家庭用品、アパレルのカテゴリーで成長を遂げているとのこと。

 

同社の首席アナリストは、「電化製品がアマゾンの成長の大部分を占めているが、その規模とアマゾン・エコー関連商品の成功も成長理由の一つだ。ただ興味深いのは、家庭用品、食品、健康グッズ、美容関連グッズなどの比較的小規模のカテゴリーもまた売上拡大に貢献していることだ。」と分析している。

 

アマゾン2016年の売り上げ成長率

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ちなみにアマゾン・エコーとは質問に答えたり、商品注文をしたり、ウェブ検索をしたり音楽の再生をすることも可能なアマゾンのデジタルアシスト機能“ALEXA”を搭載した声に反応して動くデバイスのことで、アマゾン・エコーのような電化製品は同社の成長の大きな支えとなっているが、単にそれだけでなく商品の出荷速度もトップとなる大きな要因であることをSlice社は発見した。12月現在、他社が配送に5.6日かかるところをアマゾンは平均3.4日で商品は配送という結果を出している。

 

アマゾンは購入プロセスを向上させることに日々注力しており、この努力はプライムプログラムですでに実証されている。

 

オンライン市場の他企業も早急な輸送対応のための投資をしているが、アマゾンはすでに高度45000フィート以上での飛行機輸送の特許を取得しており、以前として大きなリードを維持しているのだ。