越境EC ー インドのECの現状
2016/03/17
カテゴリー越境EC最新情報
インドのインターネット人口は、中国の約7億人(2016年1月発表)に次いで、世界第2位の約4億人に達し、モバイルユーザーの急増によって、昨年まで第2位であった米国を一気に追い抜く形となった。
インドのEC市場予測
インドの小売業におけるEC利用率は他国と比べると低く、1%強程度となっているが、モバイルとインターネットの普及に伴い、今後のEC市場の拡大は期待されており、2015年の230億ドル(約2.6兆円)から、2016年には380億ドル(約4.3兆円)にのぼるとインド商工会議所は予想している。特にインドの農村部でのインターネット普及率は著しく、2015年秋には前年比77%増となり、こうした影響もあり、インドEC売り上げの7割はモバイル経由とみられている。
インドのECの特徴
インドのEC決済においては、現金払いが好まれており、利用者の約45%がこの支払方法によって決済を行っている。これに対し、デビットカードは21%、クレジットカードは16%となっている。
EC利用率は、性別では、65%が男性、35%が女性の比率となっており、年齢別では26-35歳での利用率が52%を占め、続いて36-45歳が8%、18-25歳が3%、45-60歳が2%となっている。
2015年にECで最も売れた商品はモバイルフォン、iPadとその周辺アクセサリ、MP3プライヤー、デジタルカメラ、宝石類であった。
インドECトップサイト
Amazon India
インドでもっとも人気のECサイトはAmazon Indiaである。2013年に設立されたばかりであるが、広告に巨額の費用を投じ、インド発の他企業を押さえ、現在インドで最も訪問者数の多いECサイトとなっている。
http://www.amazon.in/ (2016年1月訪問者数1億8500万 Similar Webより)
Flipkart
Flipkartは、海外から次々に進出しているECサイトを押さえ、現在2位となっている。インド発のFlipkartは、絶大な人気を誇っていたが、後発のAmazon Indiaに首位の座奪われる形となった。しかし、アプリでの利用者はAmazon Indiaを上回っており、モバイルユーザーの急増がFlipkartの巻き返しを後押しする可能性もある。
http://www.flipkart.com/ (2016年1月訪問者数1億3300万 Similar Webより)
Snapdeal
次いで訪問者数が多いのはSnapdealである。2010年にインドで設立された同社は、AlibabaをモデルとしてEC事業を展開し、急成長を遂げた。2014年10月にはソフトバンクによる約677億円の出資を受けている。
http://www.snapdeal.com/ (2016年1月訪問者数8600万 Similar Webより)