2016年、中国が世界最大の小売市場へと成長
2017/03/14
カテゴリー越境EC最新情報
eMarketerの調査によると、世界における小売売上高は2016年に約22兆USドル、2020年には約27兆USドルに達すると予測されている。
2016年度における世界最大のeコマース市場は中国で、その売上高は世界の売上のほぼ半分を占める899億USドル。うち小売りの売上が18.4%を占めている。
2014年時点では中国とアメリカの2カ国が小売EC市場規模の半数以上を占め、世界のEC市場を牽引していた。2016年の米国の小売売上高は約3940億USドル、中国の小売売上高は約7200億USドルで、これは前年から26.2%の伸びとなり米国を大幅に上回った。2016年の総小売売上高は3323億元(約4.98兆USドル)に達し、前年比10.4%増となった。また2018年度のオンライン売上高は、約1兆USドル近くなると予測されている。
中国政府機関が発表した消費者の購入カテゴリーを見ると、2016年はスポーツ用品、スポーツ用途車、電気自動車などを含む高級な製品をより多く購入する傾向があったとのこと。
例えば、モバイル機器の売上は2016年では12%近く増加し、食品のオンライン販売割合は前年を超える28.5%増、衣料品は18.1%増、その他製品は28.8%の増だったとのこと。
さらに国際通貨基金(IMF)が最近発表したデータによると、インドは世界で最も急速に成長している主要な経済国でありGDP6.6%増を記録したが、2016年の中国GDP(国内総生産)は6.7%増でインドをすでに追い越した。
これらのデータは、近い将来中国が世界最大のオンライン小売市場として米国をリードしていくことを示している。