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越境EC ー 米国個人輸入非課税限度額の緩和

2016/05/13

カテゴリー越境EC最新情報

 

  米国の個人輸入の非課税限度額(De Minimis Value)がUS$200(約2.2万円)からUS$800(約8.7万円)に引き上げられた。

 

  米国税関・国境保護局(U.S. Customs and Border Protection)の3月11日付プレスリリースによれば、2月24日にオバマ大統領が「2015年貿易円滑化及び権利行使に関する法律(Trade Facilitation and Trade Enforcement Act of 2015)」にサインし、3月10日より個人が1日に輸入できる非課税限度額がUS$200ドルからUS$800ドルに改定された。

 

  米国は、中国に次ぐEC大国である反面、他国からの輸入による越境ECの割合は低く、PayPalの2015年の調査によれば、中国では、EC利用者の約60%が海外からの購入経験があるのに対し、米国は20%程度にとどまっている。

 

  今回の非課税限度額の引き上げによって、米国の越境ECにおける輸入拡大が期待できるのではないかと、各国から注目されている。

 

https://www.cbp.gov/newsroom/national-media-release/2016-03-11-000000/de-minimis-value-increases-800

 

 非課税限度額引き上げのメリット(米国への輸出者側)

①  商品の多様化

  非課税限度額は、商品代金のみでなく、輸送量・保険料を加えた金額(CIF)を対象としているため、これまで購入者が実際に非課税で購入できる商品代金はUS$200より少ない金額であった。このため、高額商品の購入は見送られるケースが多かったが、非課税限度額の引き上げにより、購入される商品の種類が増えると予想される。

 

②  配送手配の負担軽減

  US$800まで非課税となったことで、提出すべき通関書類が少なくて済む対象範囲が拡大され、また、CIF金額 をUS$200内に収めるための輸送コスト見直しなどの手間に煩わされることが少なくなり、配送手配の負担が軽減される。

 

③  輸送時間の短縮

  非課税限度額の引き上げによって、通関業務が簡略化される範囲が広がり、通関に関わる時間が短くなるため、商品が顧客の手に渡るまでの時間が短縮される。